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労災保険特別加入制度とは?中小企業経営者・自営業者・フリーランスのための完全ガイド

  • 執筆者の写真: あいパートナーズ
    あいパートナーズ
  • 2025年8月26日
  • 読了時間: 11分

更新日:2025年9月18日

この記事は、中小企業の経営者や自営業者、フリーランスの方々に向けて「労災保険特別加入制度」についてわかりやすく解説するものです。通常の労災保険は従業員が対象ですが、特別加入制度を利用することで、経営者や自営業者も業務中や通勤中の事故に対して保障を受けることができます。この記事では、制度の概要や対象者、保障内容、メリット・注意点、活用ポイントまで詳しく紹介します。


労災保険特別加入制度

✅労災保険特別加入制度とは


労災保険特別加入制度は、通常の労災保険の対象外となる中小企業の経営者や自営業者、一人親方、フリーランスなどが、例外的に労災保険の保障を受けられるように設けられた制度です。


この制度により、業務中や通勤中の事故やケガ、病気に対しても、従業員と同様の補償を受けることが可能となります。特別加入は、労働保険事務組合などを通じて手続きを行う必要があり、加入者自身が保険料を負担します。


経営者や自営業者にとって、安心して事業に専念できる大きな支えとなる制度です。


通常は労働者が対象の労災保険


労災保険は、原則として企業に雇用されている労働者が対象となる公的保険制度です。業務中や通勤中に発生したケガや病気、障害、死亡などに対して、医療費や休業補償、遺族補償などが支給されます。


しかし、会社の経営者や役員、自営業者などは「労働者」には該当しないため、通常の労災保険の対象外となっています。


そのため、これらの方々が業務中に事故に遭った場合、自己負担で治療や生活費を賄う必要がありました。


事業主や自営業者も加入できる制度


労災保険特別加入制度は、通常の労災保険の対象外である事業主や自営業者にも、労災保険の保障を拡大するために設けられました。


この制度を利用することで、経営者や一人親方、フリーランスなども、業務災害や通勤災害に対して補償を受けることができます。特別加入には、労働保険事務組合や一人親方団体などを通じて手続きを行う必要があり、加入者自身が保険料を負担します。


これにより、従業員と同じような安心を得ることが可能となります。


中小企業経営者にとっても重要な保障


中小企業の経営者や役員は、会社の運営や従業員の雇用を守る立場にありますが、自身が事故や病気で働けなくなった場合、会社経営や家族の生活に大きな影響が及びます。労災保険特別加入制度を利用することで、経営者自身も業務中や通勤中のリスクに備えることができ、安心して事業に取り組むことができます。


また、役員や家族従業員も対象となるため、会社全体のリスク管理や福利厚生の充実にもつながります。


特別加入できる対象者


労災保険特別加入制度では、通常の労災保険の対象外となるさまざまな立場の方が加入できます。主な対象者は、中小企業の事業主や役員、一人親方、フリーランス、特定作業従事者、海外派遣労働者などです。


それぞれの立場や業種によって、加入要件や手続き方法が異なる場合があるため、事前に確認しておくことが大切です。以下で、具体的な対象者について詳しく解説します。


中小企業の事業主や役員


中小企業の事業主や役員は、従業員と異なり、通常の労災保険の適用対象外となっています。


しかし、特別加入制度を利用することで、業務中や通勤中の事故やケガに対しても補償を受けることが可能です。加入には、労働保険事務組合を通じて手続きを行う必要があり、会社の規模や業種によっては加入できる範囲が異なる場合があります。


経営者自身のリスク管理や、会社の安定経営のためにも、特別加入の活用は非常に重要です。


一人親方やフリーランス


建設業や運送業などで働く一人親方や、個人で仕事を請け負うフリーランスも、労災保険特別加入制度の対象となります。


これまでは一部の職種に限られていましたが、近年では全業種に対象が拡大され、より多くの自営業者やフリーランスが加入できるようになりました。


一人親方団体やフリーランス向けの労災保険センターを通じて手続きが可能で、業務中や通勤中の事故に備えることができます。


海外派遣労働者なども対象


日本国内で働く方だけでなく、海外に派遣される労働者や事業主も、労災保険特別加入制度の対象となります。海外での業務は、言語や文化の違い、医療体制の違いなどからリスクが高まるため、特別加入による保障は非常に重要です。


また、特定の作業に従事する方や、一定の条件を満たす自営業者も対象となる場合があります。加入要件や手続きについては、事前に労働保険事務組合や専門団体に相談することをおすすめします。


特別加入で受けられる保障


労災保険特別加入制度に加入することで、通常の労働者と同様にさまざまな保障を受けることができます。主な保障内容には、業務災害や通勤災害に対する補償、休業補償、障害補償、遺族補償、葬祭料などが含まれます。


これらの保障は、万が一の事故や病気が発生した際に、医療費や生活費の負担を大きく軽減してくれるため、経営者や自営業者にとって非常に心強いものです。以下で、具体的な保障内容について詳しく解説します。


業務災害・通勤災害の補償


特別加入者は、業務中や通勤中に発生したケガや病気に対して、医療費や治療費の補償を受けることができます。


これにより、自己負担なく適切な治療を受けることができ、安心して仕事に専念できます。また、通勤途中の事故も補償対象となるため、日々の移動に伴うリスクにも備えることが可能です。


このような補償は、従業員だけでなく経営者や自営業者にも大きなメリットとなります。


休業補償や障害補償


業務災害や通勤災害によって一定期間働けなくなった場合、休業補償給付が支給されます。また、事故や病気によって障害が残った場合には、障害補償給付が受けられます。


これらの給付は、生活費の確保や治療に専念するための大きな支えとなります。給付額は、加入時に選択した給付基礎日額に基づいて決定されるため、事前に自分に合った保障内容を選ぶことが重要です。


遺族補償や葬祭料も対象


万が一、業務災害や通勤災害によって死亡した場合、遺族に対して遺族補償年金や一時金が支給されます。また、葬祭料も支給されるため、遺族の経済的負担を軽減することができます。


このような保障は、経営者や自営業者自身だけでなく、家族の安心にもつながります。特別加入制度は、万が一の事態に備えるための重要なセーフティネットとなります。

保障内容

概要

業務災害・通勤災害補償

業務中・通勤中のケガや病気の治療費を補償

休業補償

働けない期間の生活費を補償

障害補償

障害が残った場合の給付

遺族補償・葬祭料

死亡時の遺族への給付・葬祭費用

特別加入のメリット


労災保険特別加入制度には、経営者や自営業者にとって多くのメリットがあります。公的な制度であるため信頼性が高く、万が一の事故や病気に対しても安心して働くことができます。


また、医療費や休業補償などの経済的なサポートが受けられるため、事業の継続や家族の生活を守ることができます。以下で、特別加入の主なメリットを詳しく紹介します。


経営者や自営業者も安心して働ける


特別加入制度を利用することで、経営者や自営業者も従業員と同じように労災保険の保障を受けることができます。これにより、業務中や通勤中のリスクに備えながら、安心して事業活動に専念することが可能です。


また、家族や従業員に対しても、経営者自身がしっかりとリスク管理を行っているという安心感を与えることができます。


公的制度として信頼性が高い


労災保険特別加入制度は、国が運営する公的な保険制度であり、民間の保険商品と比べて信頼性が非常に高いのが特徴です。給付内容や手続きも明確に定められており、万が一の際にも確実に保障を受けることができます。


また、加入者の立場や業種に応じて柔軟に対応できる点も大きなメリットです。


万が一の医療費・休業補償が受けられる


業務災害や通勤災害が発生した場合、医療費や治療費が全額補償されるため、自己負担なく治療に専念できます。また、休業補償や障害補償、遺族補償なども受けられるため、万が一の際にも生活の安定を図ることができます。


これにより、経営者や自営業者が安心して事業を継続できる環境が整います。


特別加入の注意点


労災保険特別加入制度には多くのメリットがありますが、加入や運用にあたって注意すべき点も存在します。特に、加入手続きの方法や保険料の負担、給付基礎日額の選択による保障内容の違いなど、事前にしっかりと理解しておくことが重要です。


これらのポイントを押さえておくことで、制度をより効果的に活用することができます。


加入には労働保険事務組合を通す必要がある


特別加入を希望する場合、原則として労働保険事務組合や一人親方団体などを通じて手続きを行う必要があります。個人で直接加入することはできないため、信頼できる団体を選び、必要な書類や手続きを確認しましょう。


また、団体によっては加入条件やサポート内容が異なる場合があるため、事前に比較検討することが大切です。


保険料は加入者自身の負担


労災保険特別加入の保険料は、加入者自身が全額負担する必要があります。従業員の労災保険料とは異なり、会社が負担するわけではないため、毎年の保険料を事業計画に組み込んでおくことが重要です。


保険料は給付基礎日額や業種によって異なるため、無理のない範囲で保障内容を選択しましょう。


選択した給付基礎日額により保険料・保障額が変わる


特別加入の保険料や受けられる保障額は、加入時に選択する給付基礎日額によって大きく変わります。高い日額を選べば保障も手厚くなりますが、その分保険料も高くなります。


自身の事業規模や生活状況に合わせて、最適な給付基礎日額を選ぶことが大切です。また、途中で日額を変更する場合は、所定の手続きが必要となります。

注意点

内容

加入方法

労働保険事務組合等を通じて手続き

保険料負担

加入者が全額負担

給付基礎日額

選択により保険料・保障額が変動

経営者にとっての活用ポイント


労災保険特別加入制度は、経営者や自営業者が自らのリスク管理を強化し、事業の安定運営を図るための有効な手段です。


また、役員や家族従業員の保障確保や、福利厚生の一環としての導入、他の制度との組み合わせによるトータルなリスク対策など、さまざまな活用方法があります。ここでは、経営者が特別加入制度を活用する際のポイントを紹介します。


役員や家族従業員の保障を確保できる


特別加入制度を利用することで、経営者自身だけでなく、役員や家族従業員も労災保険の保障を受けることが可能です。


これにより、会社全体のリスク管理が強化され、従業員や家族の安心にもつながります。特に家族経営の中小企業では、全員が安心して働ける環境づくりに役立ちます。


福利厚生の一環として導入可能


労災保険特別加入制度は、福利厚生の一環として導入することもできます。経営者や役員、家族従業員の保障を充実させることで、会社の信頼性や従業員満足度の向上にも寄与します。


また、福利厚生の充実は人材確保や定着率向上にもつながるため、経営戦略の一部としても有効です。


企業型確定拠出年金(DC)などと組み合わせて安心の制度設計


労災保険特別加入制度は、企業型確定拠出年金(DC)や民間の保険商品と組み合わせることで、より安心できる制度設計が可能です。万が一のリスクに備えつつ、将来の資産形成や老後の生活設計も同時に行うことができます。


トータルなリスクマネジメントを実現するために、複数の制度を上手に活用しましょう。


  • 役員・家族従業員の保障強化

  • 福利厚生の充実

  • 他の制度との組み合わせによるリスク対策


まとめ:労災保険特別加入制度は経営者・自営業者の安心を守る


労災保険特別加入制度は、通常の労災保険の枠組みを拡大し、経営者や自営業者、一人親方、フリーランスなどにも保障を提供する重要な制度です。


事業運営におけるリスク管理や、家族・従業員の安心を守るためにも、積極的な活用が推奨されます。加入手続きや保険料、保障内容をしっかり理解し、自分に合った制度設計を行いましょう。


通常の労災保険を拡大して利用できる制度


特別加入制度は、従来の労災保険の対象外だった経営者や自営業者にも、業務災害・通勤災害の補償を提供します。これにより、事業主自身も従業員と同じレベルの保障を受けることができ、安心して事業に取り組むことが可能です。


加入対象や保障内容を理解することが大切


特別加入制度を最大限に活用するためには、加入対象や保障内容、保険料の仕組みなどをしっかり理解しておくことが重要です。自分や会社の状況に合わせて最適な選択を行い、万が一のリスクに備えましょう。


経営リスク管理や福利厚生の一環として活用できる


労災保険特別加入制度は、経営リスクの管理や福利厚生の充実に役立つ公的制度です。他の保険や年金制度と組み合わせて、より安心できる事業運営を目指しましょう。


労災保険特別加入制度のお問い合わせについて


経営者自身のリスク管理は、会社全体の安定につながります。

労災保険特別加入制度を正しく活用することで、安心して事業に取り組める環境を整えましょう。


制度の活用方法や最適なプラン設計については、ぜひ専門家にご相談ください。



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