社会保険とは、「健康保険」「厚生年金保険」「介護保険」「雇用保険」「労災保険」をまとめた総称です。ただし、一般的には健康保険と厚生年金保険を指して社会保険と呼ばれることが多く、これらは法律により事業所ごとに加入が義務づけられています。健康保険の対象者は「適用事業所で使用される人」とされており、従業員だけでなく社長も含まれるため、たとえ社長1人の会社でも社会保険に加入する必要があります。一人社長は社会保険に加入するべきかどうかを考える際のポイントをまとめてみます。
✅社会保険に加入する理由
(1)法的な義務
法人を設立すると、会社の役員である社長も従業員と同様に扱われるため、社会保険への加入が必須となります。
(2)健康保険と労災の保障
仕事中の事故や病気、日常生活の医療費の保障を受けられます。
(3)将来の年金増額
厚生年金に加入することで、老後に受け取れる年金額が増えます。
(4)休業時の給付
病気やケガで働けない時の傷病手当金や、出産時の給付金など、健康保険からの補助を受けられます。
✅加入しない場合の注意点:一人社長は社会保険に加入するべき理由
(1)違法リスク
法人を設立すると、社長も社会保険(健康保険や厚生年金)への加入が法律で義務づけられています。加入しない場合、違法と見なされ、未払いの保険料に対して「追徴金」や罰金が科されるリスクがあります。このような違法状態は、会社の信頼性にも悪影響を及ぼす可能性があります。
(2)年金が国民年金のみ
社会保険に未加入の場合、老後に受け取れる年金は国民年金だけになります。国民年金の受給額は一律で、厚生年金に比べて少ないため、将来的に生活費や医療費が不足するリスクが高まります。
(3)保障の不十分さ
社会保険に加入しないと、病気やケガの際の保障が受けられません。たとえば、仕事中にケガをしても労災保険が使えず、休業中の収入を支える傷病手当金も受け取れません。また、出産時には出産手当金が支給されないため、産休中の収入がなくなり、経済的負担が増えます。このように、加入しないことで病気やケガ、産休時のリスクが大きくなります。
✅コストの面
(1)保険料負担
社会保険料は、会社が半分を負担し、残りの半分が社長の給料から差し引かれます。このため、会社の経費が増え、一人社長の場合、手取りも減る可能性があります。
✅手続きのご用命はあいパートナーズへお任せください。
一人社長でも、社会保険への加入は法律で義務付けられており、加入しないことによるリスクが大きく、加入することで将来の保障や安心を得られるので、適切な手続きを行うことが重要です。
社会保険の手続きについて、弊社にお任せいただけましたら、専門知識を活かして、迅速かつ正確にサポートいたしますので、安心してご相談ください。
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