労働契約法の条文(1条~10条)

労働契約法が官報で公布されました。
この法律はおそらく4月1日から施行されると思います。
どんな条文か気になっている人もいると思うので条文を紹介します。

前にも書きましたが労働基準法においては労働契約に関する具体的な規定がなかったため労働契約によるトラブルが何度も起きていました。それを解消するための法律が労働契約法です。労働契約法によってすぐにトラブルが解消できるということはないのですが法整備によってトラブルが減ることは期待できます。

労働基準法の18条の2の解雇に関する規定は労働契約法ができたことによって削除されてこの労働契約法に表示されるようになりました。
残りの条文は次回書いていきます。

(目的)
第1条
 この法律は、労働者及び使用者の自主的な交渉の下で、労働契約が合意により成立し、又は変更されるという合意の原則その他労働契約に関する基本的事項を定めることにより、合理的な労働条件の決定又は変更が円滑に行われるようにすることを通じて、労働者の保護を図りつつ、個別の労働関係の安定に資することを目的とする。


(定義)
第2条
1 この法律において「労働者」とは、使用者に使用されて労働し、賃金を支払われる者をいう。
2 この法律において「使用者」とは、その使用する労働者に対して賃金を支払う者をいう。


(労働契約の原則)
第3条
1 労働契約は、労働者及び使用者が台頭の立場における合意に基づいて締結し、又は変更すべきものとする。
2 労働契約は、労働者及び使用者が、就業の実態に応じて、均衡を考慮しつつ締結し、又は変更すべきものとする。
3 労働契約は、労働者及び使用者が仕事と生活の調和にも配慮しつつ締結し、又は変更すべきものとする。
4 労働者及び使用者は、労働契約を遵守するとともに、信義に従い誠実に、権利を行使し、及び義務を履行しなければならない。
5 労働者及び使用者は、労働契約に基づく権利の行使に当たっては、それを濫用することがあってはならない。


(労働契約の内容の理解の促進)
第4条
1 使用者は、労働者に提示する労働条件及び労働契約の内容について、労働者の理解を深めるようにするものとする。
2 労働者及び使用者は、労働契約の内容(期間の定めのある労働契約に関する事項を含む。)について、できる限り書面により確認するものとする。


第5条(労働者の安全への配慮)
 使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。


第2章 労働契約の成立及び変更
(労働契約の成立)
第6条
労働契約は、労働者が使用者に使用されて労働し、使用者がこれに対して賃金を支払うこ
とについて、労働者及び使用者が合意することによって成立する。


第7条
 労働や及び使用者が労働契約を締結する場合において、使用者が合理的案労働条件が定められている就業規則を労働者に周知された場合には、労働契約の内容は、その就業規則で定められたものとする。


(労働契約の内容の変更)
第8条
 労働者及び使用者は、その合意により、労働契約の内容である労働条件を変更することができる。


(就業規則による労働契約の内容の変更)
第9条
  使用者は、労働者と合意することなく、就業規則を変更することにより、労働者の不利益に労働契約の内容である労働条件を変更することはできない。ただし、事情の場合は、この限りではない。


第10条
 使用者が就業規則の変更により労働条件を変更する場合において、変更後の就業規則を労働者に周知させ、かつ、就業規則の変更が、労働者の受ける不利益の程度、労働条件の変更の必要性、変更後の就業規則の内容の相当性、労働組合等との交渉の状況その他の修行貴則の変更に係る事情に照らして合理的なものであるときは、労働契約の内容である労働条件は、当該変更後の就業規則に定めるところによるものとする。ただし、労働契約において、労働者及び使用者が就業規則の変更によって変更されない労働条件として合意していた部分については、第12条に該当する場合を除き、この限りではない。